S不動産が利用している情報誌、サイトのチェックを始める。 宅建協会に登録されている物件数は中々多い。不動産情報サイトはもっと多い。 しかし、取引態様の欄には9割方が一般媒介になっている。その他は”専属”専任媒介。 「...そう言う事か」私はピンと来た。 自分で探した顧客に対しては専属で媒介契約をし、他の業者が広告を出している物件に対しては、業者を通さず売主のもとへ行き直接取引きを行なう。 一般媒介の多い業者が全て直接取引きをしている訳ではありませんが、中には広告の出ている物件を第三者に資料を取らせたり、法務局で売主を調べ媒介業者を飛び越して直接取引きをする事があります。 中古住宅や中古マンションの殆んどは居住中の場合が多いので、地番が解ればすぐに売主に会える。 Aさんの物件はうち以外で広告活動しているところは無い。しかも、情報誌1社のみ。
ありました。 うちの広告の隣りに並んでS不動産の広告が出てるじゃないですか。 かなりいい度胸。なりふり構わずって感じです。 今時、ブローカーでもこんなやり方しないんじゃないでしょうか。 しかも、300万円安い、2,000万円で出されています。 これまでのやり取りや、Aさんの気持ちも全然解らないでしょうに... 言いくるめて下げさせたのでしょう。
このS不動産の広告を見て、先日案内した業者Cさんから電話が来た。 広告出てますよ。と、親切に連絡してくださった。 S不動産の横入りの件は、住み替えマンションの資料を持参したCさんも居る時の話でしたので把握しています。
早速Aさんに連絡しようと思いましたが、午前中は仕事から帰って来たばかりで爆睡中でしょうから、夕方にしました。 しかし、その頃S不動産は案内をしていたそうです。 私が夕方電話をすると、眠いと話すAさん。 S不動産の案内は3件あり、内1件は気に入りローンの手続きをしているとの事です。 銀行の借入の予備審査(約一週間程度)が終われば、契約の運びになります。 かなり手際がいい。この地域での中古物件をずっと待っていたのでしょうか。 価格の件はAさんの方から、2,000万円へ値を下げても構わないと、許可を貰いました。 S不動産から、リフォームには300万円くらい掛かるから、その分下げて下さいと相談されたそうです。 本人が良いなら、手間が省けたので結果オーライです。 やっと、相場に調整できました。 S不動産の付けた顧客はローンの手続きをしていると言っていたのですが、何故か私には自信がありました。 どうなるか解らないけど「負けない」と...
この狭い沖縄でジャンプばかり繰り返すと、将来がないと思うのですが、潰れても食べていけるように今のうちに派手に稼いでいるのでしょうか。 それとも傾いているのを立て直そうとしているのでしょうか。
Aさんはしきりに、Sさんは良い人だぁ。と人当たりの良さを話していました。 調子良すぎず、ボロを出さない。 一般消費者にとって不動産取引は多いものではないので、提供が難しい事でも対応が早いと親切だと感じて、どこから持ってきたのかまでは考えない。 例えば、住宅購入の依頼を不動産業者する。 その業者の持ち物件から、条件に合いそうな資料を出してくる。 買主は資料を見て場所や価格等が良さそうなら、現地へ見に行く。 希望する条件がない場合、業者は更に流通機構や広告などから取り寄せ資料を出す。 取り寄せた場合は、広告活動をしている売主側の媒介業者が存在する。 この先の進行は、売主側の媒介業者と買主側の媒介業者が行なう。 しかし、検索する業者は広告から資料を得て情報元を隠し買主に提供しますが、あたかも自社物件のように扱っている業者は注意。
取引態様が一般媒介になっている経緯。 売主が複数の業者に媒介依頼をする一般媒介と、専任或いは専属専任の媒介業者を通じて許可してもらい、広告をする一般媒介になるケースがあります。 これ以外にジャンプしている業者も後々の事を考慮して専任等の表示はせず、一般媒介とするケースが多いようです。
|
|
|
|
|