2,000万円の広告活動を始めると、問合せも順調に増えてきました。 早速内見希望者がおり、Aさんと時間の調整をして案内の日取りを決めました。 お客様はMさん。奥様と娘さん3人で見えました。 あの散らかり放題の物件を案内するのは何とも気が重いので、事前にMさんには話しておきました。 Mさんの奥様は足が悪いようで杖を使用していたので、外回りはそこそこにして、中に上げてもらいます。 玄関から応接間、和室、LDK、2階へと行きますが手すりのない階段はかなり困難でした。 気を使って「私に構わず、先に案内してください。」とおっしゃっていたのですが、Mさんとお嬢さんは売主のAさんがドンドン先に案内していたので助かりました。 一通り見終わって、ダイニングでテーブルを囲み話をすると、とても真面目そうな感じで口数はあまり多くはないMさんですが、奥さんと二人、散らかりようは少し気になっているようですが、那覇市内で中古物件を3件見て回って間取りと階段の勾配、そしてこの価格が気に入っていると話してます。 物静かな感じですが、このまま「買います。」と言ってしまいそうな勢いです。 今日の所は持ち帰って、皆さんでゆっくり考えてもらって、それからお返事を頂くようになりました。
しかしながら、例のS不動産のローン手続き中の顧客がどうなっているかAさんに確認してもらいます。 すぐに返事をもらえないと言うことで連絡待ちの形になりました。 私としては、返事を待つまでも無くこちらの話を進めても良いと思ったのですが、先日の自信がよみがえってきました。一応、筋を通して先客の返事を待つ事にしました。
翌日、Mさんから連絡があり、もう一度物件を見たいと言う事で週末にセッティングしました。 恐らくご家族で話し合って意思を固めたと思います。 売主Aさんにはそれまでに、S不動産から返事をもらえるようお願いしました。
週末、再度内見に訪れたMさんは雨漏りなど無いか、熱心にAさんに質問しています。 私の方からも、撤去する設備、そのまま残す設備など、Mさんがわかりやすいように一覧表を基にAさんに答えてもらいました。 着座し世間話もそこそこに、Mさんは意を決したように購入したい旨、意思表示をしました。 AさんにS不動産の返事を確認すると、ローン手続きのお客さんはキャンセルになったようです。 しかし、明日別のお客さんを案内したいと申し入れがあるとの事です。 私とS不動産の立場が逆転しました。
Mさんが意思表示をしているので、こちらの話を進めることにし、ローンの審査を始め、重説(重要事項証明)をすることにしました。 お互い審査結果がでれば、即契約するつもりです。 頭金や勤続年数など尋ねると、預金が800万円と十分ですので問題なし。 勤続は18歳から55歳現在まで37年間。NTT勤務という事で退職金も多いはずです。こちらも全然問題なし。 週明けにはローンの申込み手続きを始め、翌週には審査結果がわかるでしょう。(金融機関によっては2週間くらい)
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